龍野は「播磨の小京都」と呼ばれ今も城下町の雰囲気が残るところです。
名物は「揖保乃糸」と「醤油」。特に淡口醤油は龍野が発祥だと言われてます。
ヒガシマル醤油が大手ですが市内にはいくつも醤油工場があります。今回は末広醤油 (ブランドは「オオギイチ」)の工場を見学させてもらいました。
何処からとも無く醤油の香りが漂ってくるので鼻を頼りに工場へ(笑)。
醤油の作り方を簡単に言うと蒸した大豆、炒った小麦、麹、塩水を混ぜて発酵させ出
来たもろみを絞り火入れして瓶詰めします。
これがもろみの発酵タンク。

内部はこんな。白く見えるのは麹。

発酵の済んだもろみを布で包んで絞ります。


下はこんな風に重なってます。じわりじわりと醤油が絞られます。
これは本醸造の濃口醤油。

この絞りたての醤油をなめさせてもらったんですがこれが美味いのなんの。
全然塩辛さが立たず後口はすっきり旨味だけが残ります。
今まで食べてた醤油はなんやったんや、と言うような味です。
ただこの風味は非常に変化しやすく安定の為に全て火入れされて出荷されるそうです。
ちょっと残念やな。


わたし、こっちに引っ越してから、日本に帰るたんびに、ただの市販の、特別でもなんでもないスーパーで売られてる醤油ですら、やっぱり本場だけあって味がちゃうわと感激してるのに、もうそんなん、そこの醤油舐めさせてもろたら、号泣してしまうかもしれんわ。
もちろん味の違いは判ってたけどここまで違うと思わなんだ。
本醸造の醤油を買ってきたけどまだ味見てないねん。
興味はそっちへ(笑)
工場見学記念のおみやげはあったん?
お土産は無かったけど買い物したらオマケはくれはった。
ちょっとやけど試食もあったし。
いろいろ検索したけどこんな手作りの工場で工場見学させてくれるとこはみつからへんわ。
図書館で調べてネットで調べて、かなりの手間暇は覚悟したけれど、最後の「絞り」、どう考えてもかなり無理がありそうなので、「絞り」は不可能と判断し、断念しました。
そして、買った方が安いと気付く。
ブログの記事で読んだよ。
向こうで見た限りでは絞りはもろみを綿の布で包んで積んでいくだけやからそう問題があるように見えなんだけど。
もちろん最後は高い圧力をかけて絞るねんけどそこまでせんでも醤油はできてたで。
味見させてもらったんは垂れて出てたやつやから。
職人さんが質問にも答えてくれはるから来年行ってみたら。