姫路にもラーメン屋が無いわけや無いのに。
姫路発で阪神間に出店してるチェーン店もあるし単独店で美味しい店も何軒か
あります。そやのになんで大阪?
味の尖がり具合が違うと思うんですよ。
姫路と大阪では商圏の人口が圧倒的に違いますよね。
家賃や人件費に差はあるにしても商売として成り立つ売り上げはそれほど変わらん
でしょ。人口に対する必要なお客さん数の率が姫路の方が圧倒的に高いわけですよ
ね。つまりそれだけ一般受けする味や無いとあかんのやないかと思うんです。
先週、大阪と姫路で食べた一杯を例にとると
大阪は洛二神のイワシ醤油700円

洛二神は店頭の「魚系そば」の提灯が示すように魚スープの店です。
ラーメンには昔から魚介系はよく使われてるし「玉五郎」のようにガツンとした煮干
しスープも最近よく見ます。しかしそういうのは色々工夫してるとはいえどれも乾物
系のスープです。
ところがここは多分生の魚(あるいは軽い干物)を使ってると思う。
特にイワシ醤油はまんまイワシの生姜煮です。写真でスープの表面が白っぽく見える
のはイワシの脂です。イワシの味がガツンと来るねんけどそれが決して臭みになって
ない。もちろん苦手な人もそこそこ居ると思う。しかしそれがレギュラーのメニュー
にずっと載ってるというのはすごいと思う。
この店の汁ラーメンのレギュラーメニューは和風中華、イワシ醤油で限定で2004年式
中華そばが加わる。
それぞれ魚系の醤油ラーメンでありながら3種類はっきり違うのがすごい。
それに何と言うてもここの細麺が好き。カキって角が立ってて細麺やのに伸びひん。
姫路は光正らーめんの黒旨690円

ここは食べログでも3.4取ってるしそこそこうまいと思う。
煮干しラーメンがあって一口食べたときは玉五郎に似たとこまで行ってると思う。
ただ、あとが続かへん感じやね。食べ終わる頃にはなんか普通になってしまう。
写真の黒旨はマー油が入った熊本とんこつ風。
確かにマー油の焦がしニンニク風味も効いてるし豚骨のコクもあるねんけどそれだけ
やねん。麺は細麺やけど博多ラーメンで有りがちなやつやん。そっから先の印象に残
るとこが無いねん。姫路のラーメンはみんなそうや。
人気のある虎と龍、ずんどう屋、長浜ラーメンは
それぞれ違うタイプの豚骨やけど無鉄砲みたいに「ここやないとあかんねん」と言う
とこが無い。
満天、髭はそれぞれオリジナルの味やと思うけどそれでもどこかに有った味や。
僕にとって姫路で唯一無二は新生軒だけや。ま、ここはノスタルジーなんやけど。
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