2005年09月12日

肉そば

 
 そばが好きなんで東京に行ったときには「老舗」とか「名店」とか呼ばれる店に行くこともありますがああいう店は総じて量が少ないですね。

浅草雷門にある老舗ではもりそばを蒸篭で無く平ざるに盛って出します。
普通ざるに物を盛るときって凹んだほうを上に向けて物を入れますよね。ところがここの店はざるを裏返し膨らんだ方にそばを薄く広げて出てきます。一見こんもり盛ってあるように見えるんですが二口か三口で終わりです。少なくても3枚ぐらい食べないと一食分にはなりません。
もちろんこういう盛り方にはそばを美味しくする理由があるんでしょうし、江戸っ子は「そばで腹をくちくするなんざぁ粋じゃねぇ」と言うようですが私は江戸っ子でも粋でもありません。「盛りがええか悪いか」が価値判断の基準になるこてこての関西人です。

そんな僕のハートを鷲づかみにしたのが「美味しいものを僕流に」で紹介されてる「港屋の肉そば」です。

      nikusoba.jpg

ここから先は「港屋の肉そば」を読んでからお進みください。




     丼からこぼれそうな写真を見、「豪快にもられた肉をつけて一気に啜るともうたまりません。」を読むと本当にたまりません(笑)。今すぐにでも駆けつけて貪り食いたいと思うのですがなにしろあいては東京ですから。

そこでとにかく作ってみることに。材料には特に変わったものを使ってないので何とかなるでしょう。

まず問題は「甘辛い濃厚なツユ」と書いてあるのがどのくらい甘辛いのかと言うのがわかりません。僕はそばつゆのあまいのはあまり好きではないのでとりあえず先日の麺つゆの水を3/4程度にして全体に味を濃くした物を用意しました。
次は「甘辛く煮た牛肉」ですが甘辛く煮た牛肉と言うとすき焼きの肉しか浮かばないので同じ味付けにしておきます。一口大に切った牛肉をフライパンでいため色が変わったところに砂糖を入れます。砂糖が溶けたら同量の濃い口醤油と酒を入れ一煮立ち指せ味を見ます。今回は少し味醂を足しました。

関西でネギと言うと普通は青ねぎですが今回はすき焼き味の肉なんで白ネギを使うことにしました。普通そばの薬味には小口切りにしますがシャリシャリした歯ざわりが欲しいのとそばと一緒につかみやすいだろうと言うことで斜め薄切りにしてみました。

さてそばですが味から考えると挽きぐるみの太目の田舎そばが良いんではないかと思うんですがそんなものは手元にありませんのでとにかくスーパーで「十割そば」と書いてある乾麺を用意しました。(ほんと十割かどうなんかわかりませんが。)
ちょっと硬めにゆでて冷水でしめ、よく水を切っておきます。

あとは刻み海苔といりゴマ、ラー油を用意して盛り付けです。

丼にそばを7,8分目(今回は乾麺で150g)入れて平らにならし上に肉を盛ります(150gぐらい)。それからいりゴマ、ネギを適量盛って最後にたっぷり海苔をかけて出来上がったのが上の写真です。

オリジナルのレシピでは麺つゆに最初からラー油が入ってるのですが今回はまずラー油無しで味わいます。
海苔、肉、そば、ネギを満遍なくつまみ、ツユにたっぷりつけてほおばります。

アグアグ、う〜ん。

肉もツユも味が濃いのでもっとこってりしてるかと思ったんですがそんなことないですねぇ。
肉の味はわかるんですがツユの濃さはほとんど気になりません。ネギのシャリ感も出てて、いや〜これは美味いですよ。

確かに今までのそばには無い味です。
今までのツルツルっと啜るそばでなくガツガツ食べるそばですね。

今度はラー油を入れてみます。ツユの上にうすく膜が張るぐらい入れました。

いや〜、これも美味いですよ!

まったく違和感は無いですね。
かえって入れないときは肉やネギの味が独立してたのが入れるときれいに混ざり合う感じですね。

これは入れるのも入れないのもどちらも美味しいです。
今回はどこでも売ってる普通のラー油を使ったんで一度美味しいラー油で試してみたいですね。

麺を食べ終わった後ツユに蕎麦湯を入れるとこれがまた美味しい。確かに中華スープ風ですね。

そばにラー油と言うと変に思われるかもしれませんがkurakiさんも書いてるように「旨いものは旨いのだから仕方ないです」(笑)。

う〜ん、今度東京に行ったらまず「港屋」さがします!

あ〜、書いてる間につば出てきた(笑)。



posted by かわちゃん at 16:22| Comment(8) | TrackBack(0) | プロジェクト肉そば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、かわちゃんさんすごいですね〜。見た目非常に似ておりますよ!!!
かなりの精度で似せていると思います。また、そばは挽きぐるみの太めの田舎そばで間違いありません。

さて、記事をよんでいて少し自分の表現でおかしかったとこに気づいたのですが、まず牛肉ですがそばつゆに比べればすっきりとした甘さといった感じでした。
そして、蕎麦ツユですがツユには胡麻も入っていて、お好みでネギなんかも自分で加える形になっております。
また、この蕎麦ツユには生卵が非常に合います。また作ったらぜひとも試してみてください。

ちなみに、本家本元もぜひともお試しくださいね!
Posted by kuraki at 2005年09月12日 20:05
イヤ〜!すごいですね!作るとは!
見て来ましたよ!ちゃんと言われた通りにkurakiさんのサイトも見てから続きを読みました。
読んで納得!想像が膨らみます(^_^)
美味しそうだなぁ。私が住んでいる九州ではもともとツユが甘め。ですからそれに肉を入れると言った感じなのでしょうね!わたし、蕎麦はあまり食べないのですが、うどん派なんです。でも、コレ見て食べたくなっちゃいました♪
肉蕎麦ならぬ肉豆腐なら作りましたけど、コレと似た感じです。今度ラー油入れてみよ(^▽^)/
Posted by mine at 2005年09月13日 05:08
そばつゆにごまが入っていたといいましたが、すいません勘違いでした^^;
Posted by kuraki at 2005年09月13日 11:07
>見た目非常に似ておりますよ!!!

いや〜、やっぱり本家のほうが盛りがよさそうです(笑)。
生卵やってみようと思ってたんですが一気に食べてしまったんで忘れてました(笑)。

>mineさん
美味しいからぜひやってみてください。
これをやる前日の夕食は五島うどんを使った「地獄炊き」でした(笑)。
Posted by かわちゃん at 2005年09月13日 13:33
たまりません。とってもとっても美味しそうです
私のハートも鷲づかみ!(笑)

さっそくチャレンジしてみよっかなー。
Posted by at 2005年10月15日 19:40
>さっそくチャレンジしてみよっかなー。

やってみて、美味しいから。

コツはなるべく太いそばを硬めに茹でる事です。
Posted by かわちゃん at 2005年10月16日 06:15
ラー油にそばは家でもやってます。 結構ハマりました^^
Posted by yuu at 2010年01月29日 12:31
yuuさん、古い記事にコメントをありがとう。

最近はラー油もいろんな種類がでてますから楽しみの幅が出来ましたね。
Posted by かわちゃん at 2010年01月29日 12:43
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